ブログ… 「コーチはリーダーである。リーダーはコーチである」
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安心と変化のコミュニケーション…「セブンイレブンという編集」

情報は1つ1つが孤立している状態では、実はあまり社会的、経済的、あるいは心理的な資源にはなりません。

個々の情報の必要な部分を切り出し、切り出した「部品」の組み合わせに試行錯誤し、結果的に意味を発現するまで構築されて始めて「使えるメッセージ」に変わるのです。

要するに、情報は「編集」されて始めて生命を持つわけですが、学者松岡正剛氏が言うところの「情報は独りではいられない」という言葉もそのことを意味しています。

ここでいう「編集」とは、「作家の作品を促進、推敲して書籍をつくる」という狭義の意味の「編集」ではありません。

世界そのものはエントロピーの法則で常に「乱雑さ」に向かって一方通行に進んでますから、生命が存在するためには常にその逆の「秩序」を組み上げる作業が必要です。

乱雑さの拡大は物理学でいう熱的死を意味しますから、世界が生命を育むためには常に「乱雑さ」から「秩序」を組み上げる「編集」という作業が必要なわけです。

さらに一歩進めて言えば、生命活動とは常に世界を「編集」する作業であると言っても過言ではありません。

たとえば、人体をとってみても、それを構成する原子1つ1つは、物質を構成する「単位」に過ぎません。

その原子が複雑に組み合わさって化学的な分子になり、さらにその分子同士が様々な機能を駆使して結合し、情報を交換することによって人体を構成しているわけです。

原子から人体にいたるすべてのプロセスを総括する単語があるとすれば、それが「編集」という言葉になるということです。

私が身近にこの「編集」の力を感じる場所があのセブンイレブンです。セブンイレブンという業態がここまで革新的に発展してきた背景は実はこの「編集」の威力によるものです。

セブンイレブンの個々の商品は、その他の業態のどこででも手に入るしろものです。むしろセブンイレブン以外で購入した方が割安なものも多いと言えます。

にも関わらず、その他の業態の苦戦をしり目に、セブンイレブン(もしくはセブンイレブンを初めとするコンピニエンスストア)という業態は力強く発展しています。なぜなら…

セブンイレブンの商品が強力に「編集」されているからです。

さらに言えばセブンイレブンそのものが利用者の消費活動に向かって自らを「編集」し続けているからなのです。

現在の社会は、情報と商品の量が幾何級数的に増大しています。

例えば電話ひとつとってもわかるように、もともとの機能はダイヤルをまわすかボタンを押す作業のみで相手先と通信できる単純無比なものでした。

比較して現在の携帯の種類と機能はどうでしょうか…いかに情報と商品の質と量が増大したかの身近な例証です。

現在の社会の情報はその総量において、平均的な人間の「編集」能力の限界をはるかに超えているのです。

だからこそGoogleの検索やAppleのインターフェースなど、いかにして情報を簡潔に扱うかという解に取り組む企業群が、利用者の「心理学的」なサポートを得て進歩し続けています。

情報を取捨選択し、意志を決定するという作業には大きな労力がかかり、現在の人間の多くはその作業に意識的にも無意識的にも巨大なプレッシャーを受けています。

そしてそのプレッシャーがGoogleやAppleそしてセブンイレブンのように「既にして編集を終えてくれている」情報や商品を必要とする状態を作りあげています。

この視点から言えば、コーチングもこれからは、まず最初にクライアントの持っている情報を「編集」する作業を行う必要があるのかもしれません。

情報から意味を削りだし、それらを有機的に結びつけ、クライアントの意欲と行動のエネルギーに変換していく…

「セブンイレブンに行けば、そこに自分さえも気づかなかった自分の欲しい商品が存在する」、セブンイレブンの社長鈴木敏文さん自身が表現しているセブンイレブンのコンセプトのひとつです。

「そのコーチのコーチングを受ければ、そこに自分さえも気づかなかった自分の欲しいビジョンが浮上してくる…」

最先端のコーチングのヒント…案外こんなところにも隠れているかもしれません。

研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2008-09-06 21:52 | 黒木さんのコーチング
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