ブログ… 「コーチはリーダーである。リーダーはコーチである」
by y-coach_net
カテゴリ
全体
イベントのお知らせ
黒木さんのコーチング
山口チャプター
メンバー紹介
ほぼ日記
本の紹介
リンク
未分類
リンク
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


挨拶論 (3)

◆あまり親しくされたくない。でも無視はされたくない。

セブンイレブンの利用者の買い物をする時の基調低音は一言で言えば、あまり親しくされたくない、でも無視はされたくない、ということにつきる。

近代化した社会では、ただ生きるという意味では他人との協力関係はあまり必要がなくなる。他人とのコミュニケーションがなくても生存に必要なものは手に入るし、そうなれば人はなるべくコミュニケーションという危険でめんどうな作業を避けようとする。

だからといって、誰かとつながっていたい、という人間の根っこにある孤立を恐れる気持ちがなくなるわけではない。だから現代人は、コミュニケーションは面倒くさいからしたくない、でもそれでも誰かと話せないとさみしくて苦しいというこころの裏表をかかえて歩くことになる。

そこで登場するのがセブンイレブンの挨拶だ。

セブンイレブンの挨拶は、気持ち低めに設定してある。たぶんそれはほとんど時代の温度と同じだ。というよりも見方によればセブンイレブンこそ日本の現代とも言えなくはないか?という極端な連想もわいてくるほどその温度は絶妙だ。

挨拶が聞こえる。それは丁寧な場合もあるし雑な場合もある。声が大きい場合もあるし小さい場合もある。しかし丁寧さ以上の親しみは込めらることはないしだからといって挨拶されずに無視されることもない。

セブンイレブンのこの挨拶の様式は、偶然生まれたものではない。セブンイレブンのトップの鈴木敏文さんは、いつも経営は心理学だと語る時代の分析者だ。現代人の人間関係の距離間を分析して、それを設備や接客のマニュアルに落としこんでいる。

そしてなによりセブンイレブンという場を利用するお客がそれを望んでいる。親しくされたくはないけれども無視はされたくない。無視はされたくないけれども親しくはされたくない…今年セブンイレブンの売り上げは日本のすべての百貨店の合計を越えたという。

…研修委員:黒木雅裕
[PR]
by y-coach_net | 2009-02-03 16:44 | 黒木さんのコーチング
<< 本の紹介…「おかしな男 渥美清... 挨拶論 (2) >>