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挨拶論(27)

ただひたすら恐縮とお願いをしていれば製品やサービスが売れていた高度成長時代なら、そのような挨拶の仕方がある意味有効だったと思う(健全であったかどうかは別問題)。

だが、今は特別な資格や技術をともなわければ、汎用品として格安に消費されるしかないゼロサムの時代だ。挨拶で相手に優位を感じさせても、それだけでは相手から特別なメリットを与えられることはない。その意味で旧来の挨拶はすでに無駄になっている。

自分の自意識を傷つけてまで、相手に優位を感じさせることが無駄になったので、人は挨拶をながすようになった。挨拶をしなくてもべつにデメリットは無い。というよりも挨拶に古典的な意味でのメリットがなくなってしまったのだ。

その点ながす挨拶は、自意識にも社会状況にも適している。なにしろ挨拶は無力化している。しかし挨拶無しでは社会的な摩擦は増えるばかりだ。で、「ほんとうはする必要は無いけど、敵意が無いことだけはしめしとこう」でながす挨拶となる。

ながす挨拶は、地域という共同体が消失した日本で、それでも人間関係を破綻させないための苦肉のコミュニケーションだ。ある意味現在の社会では、ながさない「ちゃんとした挨拶」は市場社会の最先端でしか見ることができないかもしれない。

マクドナルドはスマイルが0円で、ディズニーランドでは夢と魔法で挨拶が贈られているが、もちろんこれは本当は0円でも夢と魔法でもなく、ハンバーガー代と入場料にちゃんと包含されている。そして彼らのテリトリーを離れれば、まさに0円や夢と魔法のようにはかなく消えてしまう。
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by y-coach_net | 2009-05-27 00:03 | 黒木さんのコーチング
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