ブログ… 「コーチはリーダーである。リーダーはコーチである」
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<   2008年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧

安心と変化のコミュニケーション…「教育の4つのポイント 5」

ポイント④の「ほめてやる」とは、より広い意味で言えば「承認する」ということですが、コーチングなどに関心を持っている人は、その重要性はすでに十分に認識していることと思います。

「承認」を3つに分類して見てみましょう。

①存在承認
②経過承認
③結果承認

①の代表は「挨拶」です。その意味で「挨拶」ほど簡潔かつ明確に他人を承認できる方法はありません。

「こんにちは」と声をかける表情、声のトーン、相手との距離、姿勢、ジェスチャー、タイミングなどがぴったりペーシングできた「挨拶」は、それだけで相手の安心感をもたらし意欲を引き出すことができます。

相手に「私はあなたがそこにいることに気がついている」、そしてさらには「私はあなたがそこにいることを嬉しく思っている」と伝えることができる質の高い「挨拶」は、ある意味究極の「ほめてやる」と言えるでしょう。

しかしこのようにもっとも簡潔かつ明確な承認である「挨拶」ですが、なかなか実用している現場が少ないのも事実です。

なぜなら市場経済のもと、協力と競争のバランスが生活の必要条件となった現代の日本の社会状況では、従来の単純な「承認としての挨拶」だけでは、相手に安心感や変化をもたらすことができなくなっているからです。

共同体ごとの、さまざまな人間関係の距離や質を見極めた上で、「挨拶の温度」を適切に設定しなければ、かえってその共同体の求心力を失わせることになってしまうのが現代の挨拶の難しい点ですが、このことに関してはまた章をあらためて述べたいと思います。

②の経過承認は、相手の「行動の変化」を発見し、それをフィードバックする承認です。

第一に変化への気づきを伝えることで相手を承認し、さらにその変化が相手の心身の向上を示すものならば、その向上という事実も承認として伝えることになります。

「性格」や「出来事への感じ方」という人間の本質は、ほとんど変化しませんし、また変化させるべきものではありませんが、人間の行動は変化します。

行動の変化とは、人間の本質の変化ではなく、逆にその本質を邪魔していた要素を取り除き、前方の視界をクリアにすることによって「視点の変化」を生み出し、新たに進むべき方向を発見し、意欲を持つことにほかなりません。

「経過承認」は、「質問」や「フィードバック」によって明確になった進路へ進み始めたことを、継続的に「ほめてやる」作業です。進んでいることそのものを「ほめられる」ことによって、人間は自信を深め、より速く前進するようになるのです。

③の結果承認は、人が目標に到着した時にかける「終了の宣言」と言えます。

人は無限に「意欲」を維持できる存在ではありませんし、また常に自らの目標を見失いがちな動物です。

状況の変化に伴って、意欲の方向が常に変化する良い意味でも悪い意味でも「柔らかい」生き物ですから、目標に到達した時には、その事実の承認を通して安心感と意欲を再生産させる必要があるのです。

「あなたは、予定通りの結果を生み出した」という事実の承認でもかまいませんし、また「あなたが目標を達成したことに対して私は嬉しく感じている」という、一人称のメッセージで伝える形もあり得ます。

逆に最初に想定した結果が出ていなくても、相手に「あなたは、すでに結果を出している。その結果は予定の何割である」というフィードバックも重要な承認です。どのような形にしても、「相手の成果を目に見える形でフィードバックする」…これが結果承認のポイントになります。

①やってみせる
②言って聞かせる
③させてみる
④ほめてやる

…繰り返しになりますが、相手から意欲や方法を引き出すのが困難な場合、あまり相手の潜在的な可能性に固執しすぎるのも善し悪しと言えます。

長期的な視点では潜在力を引き出すようにコーチング的にアプローチしながらも、迅速な成果を求められている現場では、この「教育の4つのポイント」で学習をリードしていく…

状況に応じてこれらを使い分けて最大の学習効果を生み出すこと…

それこそ現場で実用的な教育を生み出す重要なポイントなのです。

研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2008-11-24 22:59 | 黒木さんのコーチング

安心と変化のコミュニケーション…「教育の4つのポイント 4」

「させてみる」のは、すなわち「体」の教育です。

現在の社会状況では、教育そのものが「「視覚」に大きく偏っています。学校の教科にしても、英語や数学、理科、社会といった「言葉」に依存した教育内容の増大に比べて、いわゆる「体育」や「美術」など、「体」を使った情報吸収の貧弱さ明らかです。

ゲーム、TV、映画などの映像メディア、さらにはインターネットによって爆発的に拡張されたコンピューター文化によって、「視覚」と「体感覚」の情報差は拡大するばかりなのです。

また農業から工業、そして情報産業と産業構造がシフトした日本の近代化は、「体感覚」で現実を生きる社会から、「視覚」で情報処理する社会へと変化したとも言えるでしょう。

しかし、「視覚」に依存した社会生活そして教育は、心身の全体性から見た人間の精神に過剰なストレスを与えます。

現代の日本社会は、状況によっては「言葉」と「視覚」だけで仕事や社会生活を成立させることができ、「体」なしでも生存可能な環境です。しかしながらその状態こそ人間の神経系への過剰な負荷の積み重ねと自律神経の衰弱、すなわち「生命力」の弱体化をもたらすのです。

教育の4つのポイントの中核、「させてみる」その「生命力」に働きかける教育です。

神経系に過剰な負荷がかかっている現代の人々は、実は、無意識に自分の「身体性」を復活させたい欲求を拡大させています。体と神経の負荷を一致させ、体感覚と神経をバランスよく高揚させ、視神経や視床下部の過剰な興奮によるストレスを回避しようとしているのです。

「させてみる」ことは、「繰り返し体を動かして運動神経や筋肉の条件反射をつくる」という従来の教育の方法でもあります。と同時に上に記したように、「身体性」を「再獲得」したい、現代人の潜在的欲求を意欲の源とした、新しい教育手段でもあるのです。

「させてみる」、をその教育的意義に加えて、「身体性」を取り戻すための、現代のリハビリテーションとして活用するという視点も意味あるものと考えています。

…(続く)

研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2008-11-21 23:02 | 黒木さんのコーチング

安心と変化のコミュニケーション…「教育の4つのポイント 3」

②の「言って聞かせる」とは…言い換えれば「説明する」ことです。

人の自意識は言語によって支えられています。例えばまったく言葉を知らない国にいきなり旅行をしたことをイメージすれば分かることですが、その場合人間の心理は極めて不安定になります。

自らの状態を伝え、周りの状況を把握するための「言語」という道具が失われるわけですから、生存の危険が飛躍的に上がるからです。

人は「視覚」で一応は大半の情報を把握することができますが、それを言語化して他者につたえ、またその認識の精度をフィードバックをしてもらうことによって、初めて情報を立体的に認識することができるのはコーチングの論理の中でも示される通りです。

人は情報を言語という抽象化された情報に昇華させて初めて、その情報を活用することができます。そして情報を活用できる自信がうまれて初めて、安心感と意欲という心理的スペースが生まれるのです。

そしてある意味「説明する」ことは、「やってみせる」よりもより高度な情報処理が求められます。

よく訓練されていれば、自分の技術を「体」で再現することはそれほど難しいことではありません。しかし「説明する」ことは、その技術に関して「何を」「いつ」「どこで」「どのように」そして「なぜ」行うのかを言語で明らかにする作業です。

今自分がやっている作業を全体像として客観視し、さらにそれを簡潔に伝える言語的表現力が求められるのです。

「オレの背中を見て覚えろ」、ではなく「このような背中になるのはなぜか」を自ら理解し、さらいそれを説明しなければならないのですから、自分の背中の「ななめ上」にもう一つ「目」を持つような感覚が必要になるのです。

そして教える側の「背中のななめ上の視点」を伝えることによって、教えられる側もまた、自ら知識や技術を軌道修正することができる、「背中のななめ上の視点」を獲得していくのです。

…(続く)

研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2008-11-18 23:48 | 黒木さんのコーチング

笑顔のコーチングin山口

全国に笑顔を咲かせ続ける「笑顔のコーチング」が
11月16日に「山口」にて開催されます。

「笑顔のコーチングin山口」

平成20年11月16日(日)午後2時~午後4時
主催 ハロードリーム実行委員会

お申込み・詳しくはこちら
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by y-coach_net | 2008-11-16 17:12 | イベントのお知らせ

安心と変化のコミュニケーション…「教育の4つのポイント 2」

例えば、①の「やってみせる」には二つの意義があります。

「ドアを開ける」という単純な動作でも、それを何の情報も持っていない人に言葉だけで説明する場合、かなり困難な作業になります。「身長より若干高くて体より少し広いぐらいの幅の真ん中あたりに丸い金属の取っ手があり、それを手のひらで包みこむように握り…というような表現で…

これではいくら時間があっても足りません。一方、本人を「ドア」の前に連れて行き、教える側が実際にドアを開ける動作を一回やってみせれば、ほぼ100%の確率で、学習する側に「ドアを開ける」という技術を伝えることができるわけです。

この辺が「やってみせる」教育の最大の強みで、五感の中でも50%以上の情報量と言われる「視覚」を通した情報伝達の威力なのです。が、にもかかわらず私たちは部下や同僚あるいは子供を教育する時、意外に言葉の説明に依存してしまいがちです。

書類を整理する、ノートにポイントをまとめる、部屋をかたづけるなどの一見単純に見える作業でも、「言語」による説明だけではなかなか伝わらないものです。「やってみせる」ことで、その作業の具体的プロセを見せ、できあがりの状態をイメージさせない限り、情報はなかなか行動に変換されないのです。

また「やってみせる」ことは、視覚を通して立体的に情報を伝達することだけにメリットがあるのではありません。

実際に「やってみせる」と、意外と自分にも「できない部分」がることにも気づかされたりなど自らの学びにもなるというプラスアルファのメリットもあるのです。

もう一つの意義は、多分に心理的な要素ですが、受ける側が、「共に力を尽くしてくれている」、という安心感と信頼感を持つことができる点です。なにしろ「やってみせる」ためには、自らの能力をさらけだす意志が必要になります。

その意志が教育される側から教育する側への信頼感をもたらし、その信頼感は教育を受けることへの安心感をもたらし、その結果集中と意欲の両方を促すことができるのです。

「やってみせる」ことは時間と労力のかかる作業ですが、その労力以上に教育効果の高いポイントといえるのです。

…(続く)

研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2008-11-14 00:16 | 黒木さんのコーチング

安心と変化のコミュニケーション…「教育の4つのポイント 1」

学習の4つのポイントについて、教育でいかに実用するかという視点で見直してみましょう。

①やってみせる
②言って聞かせる
③させてみる
④ほめてやる

スタッフに学習を促す場合、コーチングよりもティーチングがより効果的な場合があります。

意欲も技術もレベルの高い精鋭部隊的スタッフばかりで構成された組織ならともかく、多くの組織ではリーダーが学習のガイドラインを示して引率していく、教育的コミュニケーションの方が効果的な環境なのではないかと思います。

と同時に、現在ではティーチングも、ただ知識や技術を一面的、一元的に伝達するコミュニケーションでは、なかなかその教育効果を生み出すことができません。現在の個人は一方向で示される単純な目標に集中させるのが難しい多面的な情報環境にあるからです。

一方「学習の4つのポイント」は、コーチングであっても、ティーチングであっても、どちらでもその効果を最大化するポイントを包含しています。「学習の4つのポイント」は、「何のための学習か?」という本来の目的以上に、「学習そのもの」を喜びと目標に変えてしまう威力を持っているからです。

…(続く)

研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2008-11-10 23:41 | 黒木さんのコーチング

安心と変化のコミュニケーション…「インタビューを受ける」

山口チャプターでは12月に設立記念の特別なコーチングセミナーがあり、チャプターの会長の働きかけで、FM山口放送がラジオでコーチングについて放送することになり、そのスタジオからの電話インタビューを僕が受けることになった。

私はもともとコミュニケーションが苦手だからコーチングの勉強を始めたわけで、だから基本的には手紙でもメールでも、顔を合わせての対話でも電話でも、とにかく人と話すことにおいてはなんともぎこちなくこわばった対話しかできなかった人間だ。

相手の言葉にやたら過剰に反応しかえって不信感をもたれたり、あるいは相手の表情の変化を深読みして不安で次の言葉が出てこなかったりなどなど…

だからコーチングの勉強を始めたころ、「相手との境界線を2倍にする」という考え方を聞いて、これは僕には役にたつなと感じたものだった。

コミュニケーションは遠すぎても近すぎてもうまくいかない。遠すぎればそもそも気持ちや情報を共有できないし、近すぎれば相手と同一化してしまってその重さに押しつぶされてしまう。

特に家族とのコミュニケーションがうまくいかない時などは、おおよそこの「相手と自分の感情や感覚の同一化」が壁になってるんじゃないだろうか。結局、他者と自分の問題がごちゃごちゃと混ざりあうと自分が何をやっていいのかわからなくなる。

だからこそ「境界線」を適切な距離に保つことは、コーチングにとっても生きることにおいても大切なのだ。

ラジオのパーソナリティの新井道子さんのインタビューは、いつのまにか話のポイントを引き出されるコミュニケーションだった。僕自身はかなり緊張していたにも関わらず、伝える必要があることを自然に引き出してもらえる感じだったのだ…

多分彼女の「声」から伝わる、「境界線の距離」のせいだと感じた。コーチングで必要な距離の取り方が2倍だとすると、彼女の距離は「1.7倍」。ほどのよい関心を示しくれて、だからといって過剰な親しみに流れるわけでもない。

他人と「同一化」しやすい僕としては、学びになる表現の力だ。もしこれ以上距離が遠ければ、僕の緊張度は高まって、くどく同じ言葉を繰り返したりしたはず。また逆にもっと親近感を示されたら、その期待に応えたいという反射で話が速くなりすぎたはず。

質問のプロセスも、とても優れたものだった。コーチングの説明、その具体的な使い方や効果、そして12月の山口チャプターの特別セミナーの情報の紹介まで、コミュニケーションのエキスパーにふさわしい「ポイントを引き出す」強い流れのある質問だった。

「1.7倍の距離感」と「ポイントを引き出す質問」をコーチ以外のコーチ以上のコーチに受ける…僕が経験したのはそんな出来事だ。

それはそうと、僕はこのインタビューを職場で受けたのだが、実は「同一化」しやすい自分にブレーキをかけるために、インタビューの間、何名かのスタッフに「付き添って」もらっていた(笑)。

インタビュー中、「今僕がしゃべってることって大丈夫?」とスタッフの雰囲気を確認しながら、なんとかこの初めての体験を乗り越えた。

スタッフは僕と一緒に、あるいは僕以上に緊張をし体を固くしていた。その彼らの「同一化」もまた僕にとって嬉しい体験だった。

…研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2008-11-08 12:48 | 黒木さんのコーチング

今日を生きるコーチングの言葉 9

「あなたが思っているほど、あなたに時間は残されてないんだからさ」

…堀井憲一郎 “東京ディズニーランド便利帖”より

ドキリとする言葉だ。ディズニーランドのガイドブックという表の顔に関わらず、優れた現代文明批評である“東京ディズニーランド便利帖”の著者らしい言葉だと思う。人には、過去も未来も、記憶も目的も、あるいは挫折も希望も含めて、結局「今」という資源しか与えられていないという絶対の事実を伝える「アドバイス」だ。考えてみれば、ディズニーランドで「夢」の時間と「入場料」を交換することほど、「今」という絶対的な事実から完璧に逃避する行為は無いわけで、堀井さんが彼自身の「今」を大量に消費してディズニーランドの「魔法」を解体するための、徹底的な数値的な調査を行うのは形而上的な必然だ。彼が言うとおり自分が思っているほど自分に時間は残されてない。だから自分は今を生きる。

…研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2008-11-04 21:45 | 黒木さんのコーチング