ブログ… 「コーチはリーダーである。リーダーはコーチである」
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<   2009年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧

本の紹介…「シネマ狂躁曲」 梁石日 (光文社)

人間はかなりの割合でダメな存在で、だからそのことが書けてない本は少なくとも文学とは言えない。

特に作者に「自分こそそのダメさの当事者なのだ」という意識が無い本は、結局乾燥した「教本」にならざるを得ない。

「シネマ狂躁曲」は、梁石日の自伝的小説だ。というより仮名こそつかってはいるが、作者の人生のある時期を切り取ったほぼ自伝である。

梁石日は自分がダメだからこそ、本を「書かざるを得ない」人間で、だからこそこの本には人間のダメさ加減という文学の果汁が、「100%濃度」でつまっている。

まず主人公である作者本人がダメだ。小説でこれほど自分を客観視できるのに、いったいなぜこれほどと言いたくなるほど、彼は自己崩壊的に放逸で不摂生。

ダメさ加減では人後に落ちない僕にも思い当たるところがたくさんあるわけで、彼のダメさがそのまま自分の「ダメの果汁」として再認識できちょっと安心もする。

そしてダメな人間もやっぱりなにがしかの希望を持つ。

だからもちろん作者も希望を持つ。彼は自分はダメだし、長生きもしないだろうと諦観しているわけだが、それでも希望を持つので、小説を書き、そしてその小説の映画化に狂躁する。

さらにはそれにむらがる、やはりダメな人間たちが、それでも一緒に何かを作ったり、騙したり、飲んだり、食べたり、決意を固めたり、逃げ出したり、楽しんだり、苦しんだりするのだ。

結果ダメ100%ということになる。

資本の論理の中で、それでもなにかを「やりとげる」ことで自分を保つために、幻想と隣り合わせだとわかっているのに、それでも捨てることができない現代の人間の希望…

資本の論理の中で、欲望と不満の狭間の、狭いところ狭いところに追い込まれていく肉体の危機を感じながら、それでもただ生きることを強いられる、現代の人間の絶望…

まあ、そういう現代という時代への、数少ないこころの免疫抵抗力が、「自分などなにほどのものでもない」といういい意味での生きることへの見切りというか、自意識の整理整頓だと思うし、その意味でやっぱり文学はいまだ存在価値を使い切ってはないと思う。

自分自身への見切りから始まる希望と絶望は、いわゆるメディアで商品として消費される希望と絶望と違って、少なくとも「自然」で「健康」なものだ。

だからこの作品最後はハッピーエンドです。

研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2009-08-28 00:28 | 本の紹介

本の紹介…写真集 東京ディズニーリゾート DREAM

「ディズニーマジック」という言葉がある。

いつだったかディズニーランドに行った時、「ではディズニーマジックは一体どこまで有効なのか?」とふと思いつき観察してみた。

難しく考えることはない。

ディズニーランドを訪れたお客は、ディズニーランドの中で、思わず色々なものを買ってしまう。お菓子やストラップ、高い物になればディズニー工房で作られたフィギュア、帽子やバッジなど…

ディズニーランドで遊び終わって、ゲートを出て電車の駅に向かう。

この時まだお客は園内で買った帽子やバッジをつけたままでいる。もうディズニーランドの私有地を離れているにも関わらずまだ「ディズニーマジック」にかかったまま…

親も子も恋人同士も笑顔をたたえて、無防備に現実の街に向かって歩き出す。

さて電車に入る。まだたくさんの人が帽子をかぶりバッジをつけ、人によっては風船を携えていたりする。親子も恋人も今日の体験を「もうちょっと」反芻しておきたい風情だ。

一駅目。

お客の表情が変わっていく。ディズニーランドから日本の現実へ…笑顔は縮小され僕たちがいつもの街で自分を守るために装着する、無機質な表情へと笑顔の薄皮がはがれていく。

二駅目。

幾人かがミッキー帽をぬぎはじめる。気がつけばあれだけいた「ディズニーランドの住人」が夢と善意、正しさや魔法をおみやげバッグの中にしまい始める。

三駅目。

もう誰1人としてミッキー帽をかぶっている人はいない。これは現実の話だ。乗車してから10分?15分?カボチャの馬車はあっとういう間にただの電車に戻った。

だからといってディズニーマジックが弱くて脆いなどと言いたいわけではない。

むしろ逆だ。ディズニーランドを出てから電車で3駅。距離にすれば10キロ弱…そんなにもディズニーマジック=現実からの逃避力は強力なのだ。

そしてディズニーランドから送られてくる、ほとんどの写真は、まさにそのディズニーマジックというコーティングがかかっている。

アクリルで漂白されたような彼らの写真は、綺麗で安全でそしてちょっとだけ現代という病がかっている。

僕はほとんどディズニーランド関係の写真や映像はもって無くて、また持ちたいとも思ってなかったが、そんな僕が、この写真集「DREAM」に限っては一読してすぐ本屋のレジに持っていくことになり正直びっくりだ。

ディズニーランドが「時代の現実」として描かれている。

今までディズニーがかたくなに許さなかった、ディズニーマジックがはぎとられた生ものとしてのディズニーランド…

当代最高峰の写真家たちが、世界観と技術とそしてその「意志」によってディズニーランドを「ヌード」にしている。

これまでディズニーランドの写真は、いつもその「夢と魔法」によってコントロールされてきた。

そして、たぶんディズニーランド史上初めて、ディズニーランドはその「夢と魔法」を解除され、僕たちの「時代の現実」として写真集のなかに再登場している。

それは思いのほかに美しい。

ディズニーランドの世界観は、コントロールされた完全な世界への固執だ。それは不安な現実に対する鏡写しの理想郷として今後も長らく続いていくだろう。

コントロールされた安全の中に住むか、不安な現実と向き合うかはそれぞれの人の選択だ。

だがこの写真集を見る限り、本当の「DREAM」は、やっぱり「時代の現実」の中に探すしかないのだろうと思う。

…研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2009-08-16 23:14 | 本の紹介

今日を生きるコーチングの言葉 10

「食べるときと歩くときは動物になる」
            
          …元ラグビー全日本監督 平尾誠二氏の言葉

人には「思考」というやっかいな能力がある。

人が作ってきた文明…政治や社会のシステム、建築、芸術、科学、思想、娯楽そしてメディアなどはすべて人の思考から生まれたものだ。もし思考という能力がなければ、人は身もフタもない弱肉強食の世界の中で、生まれ、食べ、死ぬだけの生き物だっただろう。

思考は人を多くの苦しみから守っている。

もし思考がなければ医学は発展していない。もし医学がなければ僕たちは足を骨折しただけでもう生命の危険にさらされることになる。思考がなければ服も暖房もそして薬もない。冬に風邪を引けばそれだけで生死の境界線だ。

要するに思考が文明を生み出し文明が人に生存の力をもたらした。思考が技術を生み、技術が文明を生んで地球を人間の王国に作り替えたのだ。

ところが現代は、その思考が人の生存を障害する時代でもある。

思考によって生まれた文明は自己増殖し、動物としての人間の情報処理能力をはるかに超えてしまった。自己増殖した思考は、過剰な欲求と不満を排泄し、その混乱が社会の病理を生み出している。

平尾さんは、ラグビーをひとつのシステムとしてとらえ、そのシステムをどのように稼働するかという視点で、全日本を変革しようとした人間だ。極めて理知的でロジカルに行動を決定する人間だ。その知性は、思考に依存することの危険性に言及するまでの幅を持っている。

彼は、思考に依存しすぎると人間の感覚や感情そして本能という行動のエンジン部分が弱体化することを知っている。だからラグビーのプレイ中でも、フィールド全体を見おろす「アウト」の視点とボールに集中する「イン」の視点が必要と語る。

「イン」の視点とは、今ここの自分の感覚、感情、情動で、動物としての生命力を活動させる視点だ。

だからかれは、「食べるとき歩くときとは動物になる」のだ。あえて思考を放り出し、動物にもどり動物脳が発する生命の力のままに生きる…そんな無意識の時間を意識的に作っているのだ。

これはそのままコーチングにあてはまる。

事前にどんなアセスメントをしてもいいし、流れを言語化するのもいい。しかしいざ対話がはじまれば「動物になる」…

思考や技術で流れをつくるだけのコーチングでは、コーチに、「動物的な」気づきは生まれない。そしてコーチに「動物的な」気づきが生まれなければクライアントにも、「生きた」気づきは生まれない。

コーチング中に「イン」しても「アウト」しても構わない。思考を使い、主観と客観を行き来して組み立てていくのが、コーチングの枠組みの範囲だからだ。と同時に「コーチングの時には動物になる」ことがまた「健全」であるために必要であることも知っておいて間違いがない。

…研修委員:黒木雅裕
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by y-coach_net | 2009-08-15 11:23 | 黒木さんのコーチング

コーチングセミナー in 周南 終了しました。

8月9日(日)、周南において
コーチングセミナー in 周南が開催されました。

周南での開催は、昨年8月に続いて2回目でした。

今回は、なんと、50名程の申込&参加をいただきました。
ありがとうございます。

山口チャプターの勉強会に何度もご参加頂いている方、
はじめてコーチングに触れる方
会社ぐるみで参加された方
お友達に誘われて参加された方
 ・
 ・
 ・
色々な方に参加頂き、スタッフ一同大変うれしく思っております。


午前のはじめは言葉がよくわからなかったけど、だんだん理解ができてきた
ワークが多くて分かりやすかった
午後のテーマは一番知りたかったことで、もっと続きがしりたい

など、おほめのコメントも多く頂き、
アンケートには、講師のために鋭い指摘も頂きました。

素直なお声のおかげで、我々もレベルアップし、
共に成長できていると感じております。



午前の「『聴く』ことは人間関係のスタート地点~相手を好きになる方法」では、

前回の勉強会でも好評だった、スポーツインストラクターが教える、
体が楽になる簡単エクササイズから入り、
体があったまったところで、
「聴く」ことについてワークで体験していきました。

ワークを通じて「聴く」とはどういうことか、また人との価値観の違いを知り、
最後は、金子みすずの詩「私と小鳥と鈴と」の朗読でした。

個人的に、自分と人との価値観の違いを知った後に、この詩はぐっとくるものがありました。



午後の「「コーチングスキルの検証(心理学的アプローチ)」では、

『ペーシング』をメインにして掘り下げてみました。拍手でリズムを変化
させるワークや、早口の人とゆっくりの人の会話によって、どんな
メッセージが相手に伝わっていくのかをシェアし、言葉以外の体の変化で
どんな気持ちが相手に伝わるのかを分析しながら実体験しました。


最後に、ネガティブマインドを持った人へのサポートということで、
いしいコーチの体験事例を元に、自分たちならどうサポートしていくのか
をグループで考えました。

非常に難しいテーマですが、また続きが聞きたいとのコメントがあるほど好評でした。



次回の勉強会は、

日本コーチ協会山口チャプター 1周年記念

平本あきお氏
特別コーチングセミナー


11月28日(土) 午後

会場:パルトピアやまぐち(防長青年館)
    山口市神田町1-80

を予定しております。
詳しいことが決まり次第、ブログで発表致します。

ご参加をお待ちしております。
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by y-coach_net | 2009-08-10 10:50 | イベントのお知らせ

コーチングセミナー in 周南 開催決定

2009年夏。

日本コーチ協会山口チャプターの勉強会を周南市で開催します。

人材育成のポイント。
自分自身の振り返りをする意義ある一日。

是非お越し下さい。

☆参加者全員に
「コーチングスキルブック~挨拶論~」
をプレゼントします。


日時  2009年 8月9日(日) 10:00~15:30
会場  周南市市民館 大会議室

第1部 10::00~12:00 
ワークリーダー 内冨香織 (コーチ・臨床検査技師・山口糖尿病療養指導士)

「『聴く』ことは人間関係のスタート地点
~相手を好きになる方法」

 相手の話を聴くことでより強い関係が作れることを実感しましょう。
★前回の勉強会で好評だったスポーツインストラクターが教える、
体が楽になる簡単エクササイズもあります!


参加料 : 非会員 2,000円  既存会員 1,000円
       新規会員 2,000円(入会金1,000円含む・当日入会可)

☆ワークリーダー☆
内冨 香織(うちとみ かおり)
日本コーチ協会 山口チャプター研修委員
臨床検査技師・山口糖尿病療養指導士
コーチ


第2部 13:30~15:30
ワークリーダー 石井達美 (認定コーチ・税理士)

「コーチングスキルの検証
 (心理学的アプローチ)」

そもそも、人の心はどこまでわかるか?
《ケーススタディ》ネガティブマインドを持った人への取り組みを試みたいと思います。


参加料 : 非会員 2,000円  既存会員 1,000円
       新規会員 2,000円(入会金1,000円含む・当日入会可)

☆ワークリーダー☆
石井 達美(いしい たつみ) 
日本コーチ協会 山口チャプター副代表
(財)生涯学習財団認定コーチ
税理士



15:30~16:00 交流会も開催します。是非参加して下さい

☆参加者全員に
「コーチングスキルブック~挨拶論~」
をプレゼントします。



お申し込みは終了しました。
多数のお申し込みありがとうございます。
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by y-coach_net | 2009-08-09 16:40 | イベントのお知らせ