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「コーチはリーダーである。リーダーはコーチである」 ①

はじめに…「スティーブ・ジョブズはリーダーか?」

アップルがマイクロソフトよりも大きな企業になった。10年前には想像も出来なかったことだ。マイクロソフトは、世界一負けず嫌いで、おまけに世界一お金持ちのビル・ゲイツが率いる、はるか高みをあおぎ見るエベレストのような会社だった。

アップル再生のきっかけになったiPodは、最初とてもカッコの悪い機械だった。「あ、また失敗作を出した」…少なくとも僕はそう思った。ついこの前、最新型のiPodを見た。触って5分で「これがほしい!」と思った。今はほとんど音楽を聴くこともないのに…

スティーブ・ジョブズはアップルに復帰してから長い間、「暫定CEO」という中途半端な肩書きだった。一度失敗して追い出されたので、「ほんとに彼はリーダーなのか?」と会社は疑っていた。

復帰してすぐに、ジョブズはすべての商品を集めてスタッフに言った。

「私たちが最初にやるべき最初の仕事はなにか?」。続けて言った。「この役に立たないゴミくずたちをぜんぶ捨てさることだ」…この瞬間彼はリーダーとしてもっとも大切なことをした。そしてそれは彼とスタッフたちとの関係を永久的に決定した。

リーダーとしてもっとも大切なこと…それは、「私がリーダーである」ということを、目にみえる行動で、わかりやすい言葉で、スタッフに知らしめること。ジョブズは象徴的な言動で会社のすべてを新しくすると宣言した。スタッフはただついていくしかない。

スティーブ・ジョブズはやっぱりリーダーだった。

 リーダーシップについて書こうと思う。何のために?リーダーシップに興味があるからだ。

と同時にコーチングについて書こうと思う。何のために?コーチングがリーダーシップを生み出すからだ。

人は他人に対して影響力を持ちたいと願う生き物だ。少なくとも僕はそうだ。だから僕はコーチングを勉強し、リーダーシップを身につけるべく努力をしている。

ではその成果は?仕事が成功しているかどうかは僕にはわからない。特に成功している実感は無い。また僕自身がそう評価してもあまり意味が無い。

では他人への影響力は強くなったか?…なった。職場のスタッフに限って言えば、5年前にくらべて10倍の影響力だ。それが僕の成長の結果だ。

だからあらためてリーダーシップを言葉にしたい。そして僕のリーダーシップのきっかけになったコーチングを語りたい。より強いリーダーになるために。より強いリーダーを育てるために。

【研修委員】黒木雅裕
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by y-coach_net | 2010-06-01 12:44 | 黒木さんのコーチング

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