【コラム】…おなかがグーグル、アップル食べちゃうか? 19
2010年 07月 28日
彼らの理想郷を建前なく翻訳すれば、「世界中のすべての難しいことは、世界最高峰の天才である私たちが『解答」を出す。頭の悪い普通の人間たちは、私たちの与えた解答を使って、幸せな生活を送るのが正しい。それが新しい時代の『自由主義』だ」だ。
もっとミもフタもなく言えば、彼らは彼らの天才的能力の影響力で、全世界の人間の「考える力」をコントロールしたがっている。
グーグルのサービスは、私たちが自分で考える「ムダ」を省いてくれる。情報を苦労して集め、整理に苦心し、活用に苦悩する時間から私たちを解放してくれる。
その証拠に、学生時代勉強の仕方を憶えなかった僕は、グーグルなどのネットサービス「学ぶこと」のきっかけを持つことができた。
だが今は、彼らの自意識から生まれた理想郷ばかり頼ると、お金よりも大切な「自分自身」をとめどなく消費することになりかねないと感じている。
そう、グーグルの「フリー=無料」サービスに支払わされるのは確かにお金ではない。
私たちがグーグルのに支払うのは、僕たちの「考える時間」なのだ。
【研修委員】黒木雅裕
by y-coach_net
| 2010-07-28 23:44
| 黒木さんのコーチング