安心と変化のコミュニケーション…「教育の4つのポイント 3」
2008年 11月 18日
②の「言って聞かせる」とは…言い換えれば「説明する」ことです。
人の自意識は言語によって支えられています。例えばまったく言葉を知らない国にいきなり旅行をしたことをイメージすれば分かることですが、その場合人間の心理は極めて不安定になります。
自らの状態を伝え、周りの状況を把握するための「言語」という道具が失われるわけですから、生存の危険が飛躍的に上がるからです。
人は「視覚」で一応は大半の情報を把握することができますが、それを言語化して他者につたえ、またその認識の精度をフィードバックをしてもらうことによって、初めて情報を立体的に認識することができるのはコーチングの論理の中でも示される通りです。
人は情報を言語という抽象化された情報に昇華させて初めて、その情報を活用することができます。そして情報を活用できる自信がうまれて初めて、安心感と意欲という心理的スペースが生まれるのです。
そしてある意味「説明する」ことは、「やってみせる」よりもより高度な情報処理が求められます。
よく訓練されていれば、自分の技術を「体」で再現することはそれほど難しいことではありません。しかし「説明する」ことは、その技術に関して「何を」「いつ」「どこで」「どのように」そして「なぜ」行うのかを言語で明らかにする作業です。
今自分がやっている作業を全体像として客観視し、さらにそれを簡潔に伝える言語的表現力が求められるのです。
「オレの背中を見て覚えろ」、ではなく「このような背中になるのはなぜか」を自ら理解し、さらいそれを説明しなければならないのですから、自分の背中の「ななめ上」にもう一つ「目」を持つような感覚が必要になるのです。
そして教える側の「背中のななめ上の視点」を伝えることによって、教えられる側もまた、自ら知識や技術を軌道修正することができる、「背中のななめ上の視点」を獲得していくのです。
…(続く)
研修委員:黒木雅裕
人の自意識は言語によって支えられています。例えばまったく言葉を知らない国にいきなり旅行をしたことをイメージすれば分かることですが、その場合人間の心理は極めて不安定になります。
自らの状態を伝え、周りの状況を把握するための「言語」という道具が失われるわけですから、生存の危険が飛躍的に上がるからです。
人は「視覚」で一応は大半の情報を把握することができますが、それを言語化して他者につたえ、またその認識の精度をフィードバックをしてもらうことによって、初めて情報を立体的に認識することができるのはコーチングの論理の中でも示される通りです。
人は情報を言語という抽象化された情報に昇華させて初めて、その情報を活用することができます。そして情報を活用できる自信がうまれて初めて、安心感と意欲という心理的スペースが生まれるのです。
そしてある意味「説明する」ことは、「やってみせる」よりもより高度な情報処理が求められます。
よく訓練されていれば、自分の技術を「体」で再現することはそれほど難しいことではありません。しかし「説明する」ことは、その技術に関して「何を」「いつ」「どこで」「どのように」そして「なぜ」行うのかを言語で明らかにする作業です。
今自分がやっている作業を全体像として客観視し、さらにそれを簡潔に伝える言語的表現力が求められるのです。
「オレの背中を見て覚えろ」、ではなく「このような背中になるのはなぜか」を自ら理解し、さらいそれを説明しなければならないのですから、自分の背中の「ななめ上」にもう一つ「目」を持つような感覚が必要になるのです。
そして教える側の「背中のななめ上の視点」を伝えることによって、教えられる側もまた、自ら知識や技術を軌道修正することができる、「背中のななめ上の視点」を獲得していくのです。
…(続く)
研修委員:黒木雅裕
by y-coach_net
| 2008-11-18 23:48
| 黒木さんのコーチング