挨拶論 (17)
2009年 04月 02日
②は、存在承認の基本ポジションだ。
「私はあなたがそこにいることに気がついている」…人は利害関係の無い他人に対しては、「あまり馴れ馴れしくされたくない。でも無視されたくない」という、微妙なバランスを保ちたい本能があるので、相手の存在に気づいたメッセージを送ることで、近すぎず、しかし敵意をもたれない距離感を保つのだ。
存在承認のスタートラインは、実はある程度の距離を保つためのコミュニケーションの手段だ。ここをあまり積極的にとらえすぎると、他人に対して距離を保つための手段が、「なんとか距離を縮めなければ!」という、承認の強迫観念にとらわれることになる。
逆に、いくらあまり親しくなる必要が無い人だとしても、それなりの頻度で顔を合わせる相手に、全く承認メッセージを送らないのも危険だ。人はコミュニケーションのまったく無い相手を、潜在的な敵と見なす傾向があるわけだから、さりげなくちょっとクールぎみの挨拶を送っておくのが、大切なリスクマネジメントだ。
だから②の「こんちは」は、いつも懐に携えておきべき、コミュニケーションの標準装備ということになる。
…研修委員:黒木雅裕
「私はあなたがそこにいることに気がついている」…人は利害関係の無い他人に対しては、「あまり馴れ馴れしくされたくない。でも無視されたくない」という、微妙なバランスを保ちたい本能があるので、相手の存在に気づいたメッセージを送ることで、近すぎず、しかし敵意をもたれない距離感を保つのだ。
存在承認のスタートラインは、実はある程度の距離を保つためのコミュニケーションの手段だ。ここをあまり積極的にとらえすぎると、他人に対して距離を保つための手段が、「なんとか距離を縮めなければ!」という、承認の強迫観念にとらわれることになる。
逆に、いくらあまり親しくなる必要が無い人だとしても、それなりの頻度で顔を合わせる相手に、全く承認メッセージを送らないのも危険だ。人はコミュニケーションのまったく無い相手を、潜在的な敵と見なす傾向があるわけだから、さりげなくちょっとクールぎみの挨拶を送っておくのが、大切なリスクマネジメントだ。
だから②の「こんちは」は、いつも懐に携えておきべき、コミュニケーションの標準装備ということになる。
…研修委員:黒木雅裕
by y-coach_net
| 2009-04-02 23:35
| 黒木さんのコーチング